九州・熊本の気候風土にあった家づくり、外張り断熱工法(外断熱工法)の住まい / MIURA - 三浦建設
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MIURAのすまいづくりの考え方

MIURAがエンジニアードウッドと外張り断熱を選んだ理由

◎ 木材・集成材・エンジニア-ドウッド


 集成材・エンジニア-ドウッド(エンジニアリングウッド)と言う言葉は、家を建てようと思われた方は、一度は耳にした事があると思います。この材料が良いのか悪いのかは別として、一体どのような性質の物なのかを少し知っておくと今後の家作りに役に立つのではないでしょうか。
 一般的に構造材として使われる集成材は、木材の破片で作られていると思われている方も多いようですが、実際は、原木の丸太を薄いラミナと呼ばれる厚さ30mm程度に挽き割ってこれを10%以下に乾燥(30mm程度なので容易に乾燥ができる)させ、何枚か重ね合わせ接着剤で貼りつけたものです。特徴は、接着剤で1枚1枚を貼り付けていく材料なので、大きなスパン、より大きな断面を容易に作る事ができ、工学的な計測器を使用して、出荷前に強度が予想でき安定的に供給できる点です。
 一方木材は、含水率が20%~25%を切る辺りから、急激に強度が増していく、それと一緒に変形、収縮も共に起こり、ある程度の乾燥で収拾に向かっていきます。木材が乾燥している事は家を作ることでは重要な事で、最近の木材(集成材ではない木材)で一般の流通材でも乾燥材が市場に多く出回ってきています。しかしこの乾燥材も殆どが人工の乾燥ですが、芯持ち材の芯まで乾燥させることは極めて難しいのが現状です。表面乾燥は20%程度でも、中心部はそれ以上になっています。ましてや、日本の杉はかなり難しい。新築の家で、大きな梁、柱が、夜中にパキパキする音を聞いた事がある方は大勢いらっしゃると思います。これはまさしく木材の収縮する時に、割れたり曲がったり狂いが生じている時の副産物です。
 又、環境についてはどうでしょうか?自然派志向の方が増えている中、品質の良い木材を求めると、より大きな原木が必要とされます。その点、集成材はそこそこの木から自由な大きさのものが作れる木質材料です。地球温暖化で近年はインドネシア等南洋材の伐採が制限され、針葉樹である北欧、北米の材料が多く使われるようになってきました。しかし、今後は地球温暖化で輸入木材が不足する事になれば、日本の木材が再度見直されるようになるのではないでしょうか。その時に、自給率20%の日本では国産の木材だけでは不足することは間違いないでしょう。そうなると国産材が高騰し、多くの木を伐採することになり、環境の破壊とマスコミにたたかれてしまう事になります。やはりそこそこの丸太でより自由で計画的に安定供給が出来る、強度も木材の1.5倍程度ある集成材にやや軍配が上がるのではないでしょうか?但し、集成材は長期に渡る水分には弱く、雨の当たる部分には使えない、建築の材料として使用する場合はTPOが大事な事も忘れてはなりません。

集成材集成材
杉の無垢材杉の無垢材
米松の無垢材米松の無垢材

◎ MIURAがエンジニアーウッドと外張り断熱を選んだ理由


 当社は、現社長の父の時代である昭和40年に個人創業に至り、現社長が20年前に法人に変更しました。もちろん個人創業から平成の初めまでは、在来工法の内断熱工法を、それなりに工夫をして建てて来たわけであります。住宅は木造在来工法のほかに、工法としたらいくつかあります。ユニット式の工法、パネル工法、2X4工法、又木造以外ではコンクリート住宅もあります。いずれにせよ比較すると利点もあり欠点もあります。私達でさえ、どの工法が一番いいのですか?と聞かれると、やはりユーザーのライフスタイルがどうなのかで判断は違ってくると答えるしかありません。
 当社がエンジニアーウッドを使用することになったきっかけは、一般の木材に比べ建築初期に狂いが少なく、強度も1.5倍程強いと言う観点からです。もちろんそれまでは当社も無垢に拘り、全て杉と桧で作ることに拘っていました。狂いのない木材が安定的に供給できるのであれば勿論無垢の材料を使用したいのは現在も同じです。しかし木材の成長よりも伐採する速度の方が速い為、樹齢100年から200年の原木が少なくなり、現在は若い原木から木材として供給されているのが現状です。これらの原木は、伐採され葉枯らし材として半年から1年程そのままに放置し、それから製材所で挽き割り、製品として出荷されます。しかしここで問題なのは本来葉枯らし材であっても、含水率はまだまだ60%~80%程あるわけです、本来ならその材料を挽き割りした時から製品にするまでを1年ほど乾燥させると良いわけですが、コストの面から、お金を1年以上も寝かしておくほどの余裕のある製材所は殆どありません。現状はあまり乾燥してない丸太を製材しているのですが、要するに乾燥した木材を使う事が一番重要な事と言うわけです。このような中、木材業界も色んな乾燥装置を開発し、現在は一般の市場から容易に入るようになりました。いわゆるKD材と呼ばれる木材です。但し乾燥材と言っても表面がある程度乾燥しているが芯の部分までは乾燥していないのが本当のところで、乾燥材で作った住まいもしばらくの間は、収縮、曲がりが起きています。
 今度は、なぜ収縮すると問題なのかです。現在は木材の継ぎ手部分、接合部分には殆ど接合金物が使ってあり、これを使う事で、建物の強度を保っている(もちろん釘、金物を一切使わない本来の込み栓などで作られた建物は別)わけです。そこで、せっかく建てる時に大工さんが、ボルトをこれ以上締まらないぐらい締めたとしても、数年すると木材が収縮し点検に行って見るとボルトが手で廻るくらいまで緩んでいるような現象がおきかねないのです。このような事が発生すると住まいのあちらこちらに不都合が生じてきます、襖の開け閉めが困難になったり、柱の変形で壁が曲がったり、梁の変形で床がたわんできたりします。更に地震が起きた時に、ボルトが緩んでいる為に十分な強度を発揮できなくなります。このような事が無垢の木材の現状と課題なのです。
 次に、外断熱についてですが、エンジニアーウッドは、湿気を帯びる所、濡れる所では使えないとエンジニアーウッドの所で説明しました。木材も同じことで、結露などで湿気を帯びては腐ってしまいます。そこで外断熱をする事で、壁の中に詰め込まれていた断熱材が消え壁の中がすっきりします。室内と同じ環境となり、常に乾燥した状態を保てます。これで木材の寿命がうーんと長くなると言う事です。これは、35mm~40mmのフェノール樹脂で家全体をすっぽり覆ってしまうからなのです。では、住んでいる人間はどうなのでしょうか。木材も快適なら人間も快適なわけです。冬は暖かく夏は涼しく、省エネルギーで、CO2削減にも大きく貢献している工法と言えるでしょう。また結露等で室内にカビが発生する事が殆ど無いので体にも健康的で、各部屋をオープンに使用する事によって、ヒートショックもありません。
 今後は、外張り断熱に加え、基礎を暖める蓄熱暖房を取り入れ、太陽光発電を利用すれば、光熱費0円住宅が可能になります。現在は、断熱をし、その熱を逃がさない為の蓄熱を考えているところです。MIURAの住まいは200年たっても海外と同じく資産価値が上がっていくような住宅を目指しています。